神部 虎王（シンベ トラオウ）
出生地：イギリス ３／１生まれ
瞳：青 髪：金
一人称：オレ様
頭 脳：ＩＱ３１０
所 属：龍央・１−Ｚへ留学中（サンベルト学院２年在籍）
役 員：無
クラブ：無（呼ばれれば何でも）
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プロフィール（学園登録）
神部 虎王（シンベ トラオウ） 出生地：イギリス ３／１生まれ 瞳：青 髪：金 一人称：オレ様 頭 脳：ＩＱ３１０ 所 属：龍央・１−Ｚへ留学中（サンベルト学院２年在籍） 役 員：無 クラブ：無（呼ばれれば何でも） | |
渡部由香子（以下 由）：「龍央の皆様こんにちは、お昼の時間がやってきました。本日のナビゲーターは私、１−Ｚ渡部由香子です。ゲストに噂の留学生！１−Ｚ神部虎王くんを呼んで、お送り致します。」
（ＣＭ放送中）
由：「とりあえず、最初は台本通りお願いします。で、インタビューのリストだけど、これでいきます。
（１枚の紙を出す。紙面にはぎっしり質問項目が並べられている）
由：余り時間ないけど目通しておいてね」
神部 虎王（以下 虎）：「分った…げ、こんなにあるのか？」
由：「それでも少ない方よ。皆聞きたいことは同じって所だもの」
『ＣＭ終わりま〜す！』
（ＣＭ終）
由：「は〜い。皆さまお昼はどちらでお過ごしでしょうか？本日は良い天気。藤棚では藤が満開です〜。藤棚での昼食はとても気持ちよさそうですよ〜。さて今日は校内インタビューの日です。皆さんのリクエストにお応えして、本日は１−Ｚ神部虎王くんを迎えしてます。こんにちは〜。といっても先ほどクラスで挨拶しましたが」（笑）
虎：「確かにな」（笑）
由：「まずは簡単に自己紹介をお願いします」
虎：「神部虎王。３月１日生まれで年は１６、血液型はＯだ。ここと姉妹校のイギリスはサンベルト学院２年に在籍*(1)だが、交換留学という形で現在１−Ｚで世話になっている…こんなもんで良いのか？」
由：「はい、結構です。イギリス、ということですが、変わったお名前ですよね。ハーフか何か？」
虎：「母上が日本人*(2)なんだ…だからハーフになるな。名前の由来は知らん」（笑）
由：「どうりで日本語がお上手だと思いました。なまりとか全然ないですもの。でも聞いたところによると、英語・日本語を含む８ヶ国語話せるとか」
虎：「話せるが…なんだ由香子は話せないのか？」
由：「せいぜい英語までです…。普通はそんなに話せません。話が少し反れてしまいましたね…コホン。それではまずは『質問コーナー』。虎王さまがゲストということで…見てくださいな、この手紙の山！」
（と言ってダンボールを奥から引っ張って来る）
虎：「何だそれは」
由：「放送部に送られてきたリクエスト用紙です。実に５９６通…女子生徒のほとんどの方が出された計算になりますね。これをみて感想をどうぞ！」
虎：「えっ…あ、いや…ありがとうと言うべきか…だがそれでこのリスエスト数は確かに少ないかもな」（苦笑）
由：「虎王さま、それは言っちゃいけませんてばっ…はっ！失礼しました。では無難なところで…好きな食べ物！」
虎：「そうだな…きゅうりの漬物*(3)は好物だ」
由：「…中々渋い好みですね…」（苦笑）
虎：「それと味噌汁の…ネギと豆腐も気に入ってるゾ」
由：「和食系なんですね。御自国での嗜好はないんですか」
虎：「好き嫌いは無いが…これ、というのはないな」
由：「はい、では次。好きな女性のタイプ。女子の皆様どうやら気になるようで、このリクが一番多かったです。Ｏ．Ｕ．さん他１０２名からのリクエスト！」
虎：「好きな女性…ま、丈夫で長持ち！元気なやつが好きだ」
由：「なんか、あいまいな条件のようなはっきりしてるというか…恋人はいらっしゃるんですか？」
虎：「あぁ。恋人って言うか…許婚（よめ）*(4)だな。向うにいるぞ」
由：「………あっちゃ〜。（顔に手を当てる） これはこれは…皆様失恋決定ですか？辺りから悲鳴が聞こえてきそうです…放送室出るのが怖いわ………」
虎：「何故だ」（本当に意味が分からない顔で）
由：「なぜって…（ちょっと唖然、ため息を一つ）あ〜…話題を変えましょう、次。えっと…まずはこれから、Ａ．Ｉ．さん他３５名からのリクエストで、…現在のお住まいは？」
虎：「翔と共にワタルの家に厄介になっている」
由：「お兄さま…同じクラスの神部 翔サマですね。ワタルくん…と言いますと同クラスの戦部くんですか？」
虎：「あぁ」
由：「戦部くんのお宅に…というと御両親はイギリスですか？」
虎：「あ…あぁ…。父上は俺様たちが幼少の頃に亡くなられたがな。母上は元気にやっている」
由：「これは…すいませんでした」（ハッとして謝る）
虎「気にするな。それに顔ももう覚えていないしな」
由：「…戦部ワタルくんの名前が出てきたところで…ずばり、ワタル君との関係は！…て、やだこれうちのクラスじゃん！」
虎：「どれ…Ｙ．Ｋ．…神崎か？あのグループは晴海*(5)だっけ…よくわからんが行ってるとか…だったな」
由：「あまり…こういう所でそれを言うのは…（苦笑）ま、いっか。ごめんね〜三人とも〜（笑）で、実際はどうなんですか？かなり怪しいと他のクラスでも噂が飛び交っているますが…。でもフィアンセがいらっしゃるということですから結果は分かりきってますけどね。（苦笑）え〜ハガキも…５４枚きてますね。こんなにいるのか？この学校は…」
虎：「噂は真実であると同時に真実ではない。ま、そう思われても仕方が無いのかもしれんがな。………ワタルは、俺様を認めてくれた。何も無かった俺様に心を教えてくれた…オレ様のかけがえの無い友だ」
由：「聞きようによってはすごい告白ですね……私もこう思われたい相手みつけたい…」
（スタジオ中爆笑）
由：「ひっどいなぁ…でも、ワタルくんのお宅からということですが寮もありますのに…どういう経緯で？」
虎：「色々あってな…ワタルは救ってくれたんだ。オレ様と翔と…そして母上を」（過去を思い出す。懐かしむ顔を向ける虎王に由香子が自然と顔を綻ばせる）
由：「ふ〜ん…。それって何時のことだったんですか？」
虎：「１０*(6)の時だ」
由：「戦部くん、外国行ったって話は聞いていないけど…あぁ、それじゃあ虎王さまは日本に来たことがあるんだ〜」
虎：「…ま…そんな所かな。だが、昔*(7)母上がワタルの母上に世話になったんだそうだ。で、今回の留学の件を知り、オレ様たちを呼んでくれたんだ」
由：「そう言えば、お母様は日本人でしたものね。では次、部活は入ってらっしゃらないようですが…？」
虎：「あぁ。助っ人で呼ばれる程度だな。この間はサッカー部の練習試合に呼ばれたぞ」
由：「あの時の観客はすごかったですものね〜。なんせ他校の女生徒までが応援してましたもの〜（笑）他に得意なものはありますか？」
虎：「そうだな…剣…あ、いや体を動かすことは好きだな」
由：「何処か特定の部へ入るということは？」
虎：「現在のところ考えていない。やりたいことや知りたいことは他にも沢山あるからな。それだけに時間を取らるわけにはいかないんだ」
由：「そうですね…１年間…でしたっけ？期間は」
虎：「そうだ。だからそれまでの間にこの『地』の事をもっと知りたいんだ」
由：「日本に来てまだ日数は経ってませんが、これは面白かった！というものはありますか？え〜とリクエストはＨ．Ｔさん他２１名」
虎：「ここはごちゃごちゃしてて狭いな。家の中はもちろんそうだが…、なんで好き好んで狭いところへ寄り集まっているのか、さっぱり分らん」
由：「別に好き好んでいるというわけではないのですが…。はっ！虎王さまのご自宅…ご本人の部屋は一体どのくらいの広さなんですか……？」
虎：「さぁ…計ったことはないからなぁ。でもワタルの部屋より何倍も広いのは確かだ。召使いの部屋でもあの２倍はあるんだ。初めて見たときはあまりの狭さに驚いた、ハハハ」
由：「さすが…お坊ちゃまですわ…。（ボソボソ）そう言えばサンベルト学院は貴族のご子息ご令嬢が通ってるって言ってたっけ…」
虎：「？」
由：「発する高貴なオーラ…やっぱり血筋と育ちが違うと、こうも違うものなのね…はぁ……はっ！すいません、自分の世界へ飛んでしまいましたっ。失礼しました！…他は何かありませんか？」
虎：「そうだなぁ…あ、この間ワタルとギンザへエイガと言うのを見に出かけたんだが、地下にデンシャってのが通ってて…しかもデンシャの止まる…ホームってやつか？それが幾重にも重なり合ってるんだぞ！？よく底が抜けないな！あとエイガもすっげーでかいスクリーンに映ってて人が中で動いてるんだ！本当に人が出てきそうでビックリしたぞ」
由：「虎王さま映画は初めてだったんですか？」
虎：「あぁオレ様のところには無かった。自然が遊び場だったからな。移動するにも馬…か車*(8)だ」
由：「馬！？……白馬の王子さま…素敵だわ………」（虎王の王子様スタイルの妄想に浸かる）
虎：「おい、由香子？」（由香子の顔の前で手を振る）
由：「うわっ、はい！度々ごめんなさいっ！……でも地下鉄か…そういうことって考えたことなかったなぁ…あるのが当たり前だったから。でもそうですよねぇ…ごちゃごちゃしてるし、入り組んでるし…迷いませんでした？」
虎：「ワタルがいたから迷うことは無かったが…でもなんであんなに人が集まるんだ？一体何処から集まってくるのか、不思議だったぞ。しかも並ぶんだぞ！信じられるか！？」（ちょっと興奮気味）
由：「うふふっ虎王さま、子供みたいです。こんな一面もあるんですね（笑）（お金持ちだからだなぁ、きっと…初めてづくしなんだなぁ…）」
虎：「あと思ったんだが、自然が少ないな…。ここは竜神山があるから緑はある方だが…それでもこっちよりかなり少ない…。大気も汚れている。悲しいな」
由：「進化と引き換えに自然をなくしてきたんだよね…日本って…」
虎：「確かに、ここは便利なものが沢山ある。しかしそれと引き換えに自然を破壊しつくすのはどうかと思う。自然は人が生きていく上で必要なものだ。緑は心に安らぎを齎し、水は生命を育む。火はすべてを焼き尽くすのと同時に新たな命を生む力もある。大地はすべての苗床だ。そして日の光があるからこそ、その循環は繰り返され、人は…いや生きとし生けるものはそれらに生かされている。オレ様はここで生まれたわけでも育ったわけでもないが、この地が好きだ。だからこれ以上悲しい状況*(9)になって欲しくはない」
由：「虎王さま…そうですね。今では少しずつですが自然を守ろうとする動きも出てきています」
虎：「そうだな。人は過ちを繰り返すが、学習する生き物だ。これからだ大事だとオレ様は思うゾ。もちろん、自分自身の未来を実現することもナ」
由：「虎王さまが言うと、きっと何とかなるって思えちゃうから…不思議だな」
虎：「そうか？」
由：「ふふっ…そんな虎王さまだからこそ、私達は惹かれるんだろうな…。そうですね、これからの思い方次第…行動次第ですよねっ！私も頑張ろうっと。さて、そろそろ時間になりました。最後に一言どうぞ」
虎：「これから約１年。みんな、ヨロシクやってくれ」
由：「はい、ヨロシクやりま〜す。（笑）本日はお忙しいところありがとうございました」
虎：「中々面白かったゾ。また呼んでくれ」
由：「機会があったらね〜」
虎：「待ってるぞ」