●強さの秘訣





　其は移動中の他愛も無い会話。
　何も無い所でつまずいたステラを、隣にいたカガリが支えたのがきっかけだ。
「お前はホント良くつまずくな、鼻が低くなるぞ」
　シンは一歩出遅れた自分の反射神経を呪った。せっかくのチャンスが。
「カガリ…」
「うん？どうした、鼻が低くなってもステラは可愛いぞ」
　うんうん、と両親は心の底から同意した。
「カガリって強い」
「そりゃそうだ、お父様直伝だからなっv」
「カガリ…キラより強いの？」
「体術ならな！」
　つか最愛の姉相手に手合わせしないし。キラはそんな恐ろしい事態が起きない事を願った。
「今のご時世、女も強くなければならないと、お父様も良くおっしゃっている」
「ステラも強くなれるかな」
「鍛練を怠るなければな。体術は私に、魔術はキラ、知識はラクスから学べば怖いもの無しだ！アスランより強くなれるぞ！」
　…。
　その時、力説しているカガリの肩が背後から軽く叩かれた。
「カガリさん」
「どうしたんだラクス？」
　其処には、ほんの一寸困り顔のラクスが立っていた。
「今日は此処でストップですわ」
「何でだ？目的地はまだ先だし、陽もまだ…」
「そうなんですが、再起不能になってしまった方が出てしまいまして」
　カガリは仰天した。小鳥のさえずりさえする、安全な場所だとばかり思っていたのに！
「魔物か？！でも気付かなかったぞ！」
「ええ、其が局地的に…」
「さーて、野宿の準備しよ。ステラ手伝ってくれる？」
　キラは微笑みながらテントを設営しだした。


　終わり

（askｻﾏ）
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すみません、突発です(>_<)実際父上はどうなんでしょ、強いんですかね？(笑)ホントはカガリに『師匠』って言わせたかったんだけど、師匠が誰だか判んなくてね…(笑)
20060728