●もしも…





　性別不明の赤髪が行動を共にするようになった。二日もたつとパーティ内の事も良く見えて来るようで、物怖じせずに良く話しかけている。
「…キラはどう思う？」
「…今のところは平気みたいだよね」
　二人の視線の先には、笑いながら話しかけるフォルテと、逃げ腰のステラ。そしてそのステラとフォルテの間に割込んでシンが。
　会話は届かないが、顔を赤くして声を荒げている様なので、どうもからかわれているらしい。
「様子を見るしかないか」
「僕も同意見。…ラクスもね」
　そんな話をこっそりしている間に、フォルテvsシンは決着がついたらしい。シンは何か思う事あったらしく、呆然と立ち尽くしている。
　――負けたのか…。
　二人が哀れみの眼差しでシンを見ていると、ニコニコしたフォルテと目があった。
　次の話し相手にアスランとキラが選ばれた瞬間だった。
「なあなあー、」
「ノーコメント」
　真っ先にキラが宣言してしまい、逆にアスランは慌てた。
「げ」
「アスランってさー、カガリの旦那なんだよね」
「違うよ」
　答えたのは、ノーコメントと言った筈の大魔道士様だ。
「そうか〜？」
「僕の目の黒いうちは、嫁になんてやらないよ」
　拳に力を込め、キラは力説した。
　アスランはすっかりカヤの外だ。というか、親友がそんな事を考えたのを初めて知った。こんな時だが。
「じゃあさ、カガリの旦那立候補って大変だな♪」
「そりゃね、僕とラクスとウズミ様の屍を超えていかないといけないからね」
　この場にラクスや他の第三者がいたら、屍って何さ？と突っ込んでくれた事だろう。
　しかし残念ながら居るのは、屍を作らなければいけないらしいヘタレだ。
「…！そうなのか…！」
　とたん、キラとフォルテの二人はじいっとアスランを凝視した。
「アスラン…カガリを二足三文の男にやるつもりは無いんだよ僕は」
「アスラン…嫁取りに苦労するのは、遺伝子に組み込まれてる事だから諦めた方が良いと思うぜ？」
　今度こそアスランは絶句し、カガリという話の内容にフォルテとキラは何と無く意気投合した事を悟ったのだった。


　終わり(笑)


（askｻﾏ）
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頭が朦朧としてきて、何が書きたかったのか忘れた(i▽i)
20060716