●ないしょないしょ





　ある日ある時、ステラちゃんは何処かで見たことの有るかもしれない、半分仮面のオジサンに会いました。
「ステラか？小僧の養い子の」
「小僧ってキラのこと？」
「そう怒るな。来い、茶でも奢ってやるから」
　ステラちゃんとクロスはお茶屋さんに入りました。
　ですが、テーブルは別々でした。
「…何で向かいに来ない？」
「『師匠の手の届く範囲に近付くと、悪い病気になっちゃいますからね！』って言われてるの」
「(『師匠』…)…誰に？」
「な、ないしょ」
　クロスはステラちゃんに、テーブルからはみだす程お菓子を注文してくれました。
「いただきまーす」
「しかし随分大きくなったな。今年いくつだ？」
「…じゅ…。えっとよんさい？」
「はあ？！」
「『クロス道士はその昔、後頭部に強い衝撃を受けて、女性の年齢を15歳以上は数えられなくなっちゃったんだよ』って言ってたよ？」
「(『道士』ね…)其は誰の台詞だ？」
「…。ひみつ」
　その夜、ステラちゃんは夕食が食べられず箸(スプーン？)が止まってしまいました。明らかにオヤツの食べ過ぎです。
　アレンだってたまには怒ります。教育的指導です。
「ステラちゃん、また何処かでオヤツ食べたでしょう？」
「ステラ知らなーい」
「後でお腹すいちゃっても知らないですよ？」
「平気！ねー、アレン。後でステラにトランプの手品教えて」
　アレンは首を傾げました。
「トランプの手品？」
「『アイツはカードのイカサマが俺譲りで上手い』って言ってたから。カードのイカサマってトランプの手品の事でしょ？」
　アレンの顔がこわばりました。
「…それ、誰に聞いたんです？ステラちゃん」
「…アレン、顔が怖いよ？」
「もしかして、お菓子、師匠に買って貰ったとか？」
「(何で判っちゃったの？！)ひみつだもん」
　アレンは突然フフフ…と笑い出しました。
「ステラちゃん。食事は一時中断しましょう」
「う？え？」
「一寸一緒にキラ大魔道士の所へ行きましょうか」

　終わり(笑)


（askｻﾏ）
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ステラの秘密は秘密になっていないよ〜という話(笑)クロス元帥はキラの事を何て呼んでるのか謎〜
20071103